しかしガリンシャの愛すべきところはそのドリブルに捧げたプレースタイルだ。ある大事な試合の終盤、チームが1点差で勝っていたので監督は「ボールを保持しろ」と叫んだ。ボールをもらったガリンシャは一人、二人とマークを全て抜き、キーパーまで抜いた。ガラ空きのゴールを前にしたガリンシャは何を思ったかクルッと向きを変えてまたエリア外に出てドリブルを再開した。試合後なぜゴールを決めなかったのかと聞かれたガリンシャは「監督の指示通りボールをキープしたんだ」と言った。ガリンシャは知的障害があるんじゃないかとまで言われるほど何か抜けていた。